‘せっちゃん’は小学3年生。元気で明るい子どもです。ある日のこと、青々とした美しい葉っぱの鉢をご近所からいただきました。その鉢をお母さんは懐かしそうに見ています。「ねぇ、お母さん、この葉っぱの名・・・

こんもり丘のてっぺんで、たぬきの子どもの`権太’と‘お玉’がはらづつみの練習中です。丘に一本だけ立つ桜の木が、たくさんのつぼみをふくらませ、見守っていました。「うまくはらづつみを打たないと、桜がき・・・

春です。春になりました。‘花ちゃん’はじっとしていられません。空は光がまぶしくて、風はそうっと吹いています。その風に乗ってちょうちょうの‘ちょうちゃん’がとんできました。これから電車でおでかけで・・・

あした、‘さっちゃん’が引っ越す。ぼくの知らない遠くの町に。ずっと同じアパートに住んでいて、いっしょにいっぱい笑った。黄色い幼稚園バスに乗り込むと、となりに‘さっちゃん’がちょこんと座った。じー・・・

ぼくは、ゆきのこ。天からふってきた。空を舞いながらとんでゆき、フワリと地面についた。あたりは一面の銀世界。となりのゆきのこが言った。「ぼくたちみんなで、真っ白い世界をつくるんだ」「そうだね！」・・・